題名:役割
著者:佐藤芳直さん
発行:株式会社プレジデント社
価格:1,400円+税
私は本を読むとき、感動した箇所や気に入った箇所などには付箋を貼って、
読了にその付箋の部分をもう一度読み返しています。通常、一冊当たり付箋の
数は5〜10か所程度ですが、本書は付箋だらけでした。
著者の佐藤芳直さんは、1958年、仙台市生まれ。大学卒業後、船井総合研究所
に入社。船井幸雄先生から数多くの気づきや習慣を教わり、現在はコンサルティ
ング会社を経営されている方です。
著者は、「仕事がうまくいかないのは、売り上げが伸びないからではなく、
あなたが喜ばれていないだけ」と言っています。「役割」という言葉を別の
表現に置き換えると「目的」という言葉になります。生まれてきた目的、
仕事をする目的、子育てをする目的・・・。目的を一言で表現すれば、相手から
「ありがとう」と喜ばれることに尽きます。
一方に「目標」という言葉があります。目的とは「何のために」、目標とは
「何を目指すのか?」ということになります。具体的には、目標は「売上
〇〇〇万円」とか「集客〇〇人」など数字を担う場合が多く、目標に目がいく
あまり肝心の目的から目が離れ、意図しなかったようなゴールにたどり着いて
しまいがちです。業績が上がらないのは「目的」を達成していないからに
過ぎない。お客様や仲間に「ありがとう」と心から喜んでいただくこと一点
だけを考えると良いと説いています。
また、恩送りについても書かれていました。
「親から受けた恩は子に返せ」という意味です。親の命には限りがありますから、その人に受けた大恩の
すべてを親の存命中に返すことなどとてもできません。そこで、私たちの
先祖は恩送りを自分の子どもたちに語り継いできました。
私自身も、両親には恩返しや親孝行など何もできず亡くなってしまいま
した。しいて言うなら孫の顔を見せてあげられたことくらいでしょうか。
「親孝行、したいときには、親はなし」両親から受けた愛情、せめて
二人の子どもたちに注ぐことしかできません。恩返しが出来なければ
恩送りができるよう子どもたちと接していきます。
本書は、これから社会人になる方や新入社員の方はもちろんのこと、
そのようなお子様を持つ親御さんなどが一番腑に落ちると思いますが、
その他にも日本人が忘れてはいけないことが随所に書かれていますので、
すべての方にお勧めします。
私は過去に読んだ本の中でとても感銘を受けたものは年に一度読み返して
いますが、本書もその仲間入りをするような良書です!
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posted by fujichan at 17:40| 東京 ☔|
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