著者:野村克也 宮本慎也
発行:株式会社講談社
価格:1,300円+税
本書は第一章から第八章まであり、最初に野村監督がそれぞれのテーマについて
書かれ、それを受けて宮本慎也さんが書き綴っている掛け合いのような一冊です。
ヤクルトスワローズ時代の野村監督と選手であった宮本さん、野村ID野球を
分かりやすく解説されていて、その当時の場面が分かりやすく書かれています。
野村監督は、私は選手にいつもプロ野球選手になったら、この三つだけは絶対に
禁句だぞと言っている。「妥協」「限定」「満足」だ。俺はこんなもんだと言う
安っぽい見切りをすることは、自分でもそうだが自分を生んでくれた親に対する
行為でもある。選手の感性をはかるのに、実は私が最も重視していたのは親を
大切にしているかどうかだった。感じる心の根っこは、親への感謝である。
野村監督はミーティングで野球のことももちろん話していたようですが、それと
同じくらい人生について語っていたようです。そのことを象徴しているのが上に
書いた「親への感謝」ではないでしょうか。私はすでに両親が他界してしまいま
したので、よく分かります。「親孝行したいときには親は無し」とはよく言った
ものです。弊社のスタッフには私もよく「親孝行」について話します。
元々そんなに残業のある会社ではありませんが、母の日や父の日、ご両親の
誕生日には残業禁止です。同居していればケーキやお花、プレゼントを用意
して帰るように話していますし、遠方にお住いのスタッフには、電話一本
するように伝えています。
それから「負けを勝利につなげる」という言葉も腑に落ちました。負けは、
負けたと思った瞬間が負けであり、負けだと思わなければそれは勝利につな
がるとも書かれていました。確かに何度も失敗をしても、それを「失敗」
だと思わなければ「失敗」にはならないはずです。試行錯誤を繰り返して、
成功するまでチャレンジすることが大切です。
その他にも「さすがは野村監督だ」と唸る言葉の数々が並べられています。
是非、お勧めします。
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