監修:渋澤 健さん
発行:日本経済新聞出版社
価格:648円+税
著者の渋澤健さんは、渋沢栄一さんの玄孫(孫の孫)の方です。改めて渋沢栄一
さんのことを説明するまでもありませんが、ウィキペディアからの抜粋ですが、
渋沢 栄一(しぶさわ えいいち、天保11年2月13日(1840年3月16日) -
昭和6年(1931年)11月11日)は、江戸時代末期(幕末)から大正初期にかけ
ての日本の武士(幕臣)、官僚、実業家。第一国立銀行や東京証券取引所などと
いった多種多様な企業の設立・経営に関わり、日本資本主義の父といわれる。
理化学研究所の創設者でもある。
その日本資本主義の父と言われた渋沢栄一さんの100の訓言を玄孫の渋澤健さん
が一冊にまとめた書籍です。内容は、心にも富を貯えるための教え、行いを研ぎ
澄ますための教え、教育の理想を説いた教え、人と人の関係を楽しくする教え、
社会を元気にする教えなど11章から構成されています。
「人の幸せは自己の才識、勉強によってのみ発展すると思うは、多いなる誤解
である」 私が一番腑に落ちた言葉です。分かりやすく言うと、人間の幸せは、
本人の才能や努力だけで叶えられると信じるのは大間違いである。
「幸せになりたい」と願うとき、それには自分のために仕事や勉強を頑張れば
いいと言う訳ではありません。このように利己的な考えで日々を送っていては、
自分だけの小さな幸せしか得られないと思います。
家族のため、友達のため、社会のため、日本のため、このような考えで行動すれば
人生は変わっていきます。人の幸せもまた自分の幸せであり、人に幸せこそが自分
の幸せだと思うようになりました。若いときはそんな気持ちになることはなかった
のですが、歳を重ねることによって、自分だけの幸せよりはるかに大きくて重い
幸せがあることに気づかされる一冊です。
ちなみに渋沢栄一さんは実は狛江ともゆかりのある方なんです。玉川歌碑が文政
12年に洪水で流されてしまい、行方不明になったのですが、大正11年12月、渋沢
栄一さんが自ら資金を寄付し、再建されたのが現在の歌碑となっています。
とても分かりやすい内容の書籍です。中学生以上のすべての方にお勧めします!

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